#16 100%の善意

2014/01/18 Posted by  トリまっぷ

 

博物館へ行った。大きな博物館で有料の駐車場には2名の係員がいる。1名は料金徴収係、もう1名は場内の誘導係。どちらも結構な老人。いわゆるシルバー人材。ゼブラゾーンに駐車し、車内から車椅子を出したとき、近寄ってきた誘導係が車椅子を開こうとする。が、一向に開くことができない。フットレストの特異な形状や可動法がわからないのだ。「あれ、わかんないな」「やったことがないからな」・・・。老人は手の届かない距離で作業している。自分でやるから戻してもらおうとすると、置く向きがバック。反対だというと、天地逆転。

結局2分ほどロスして入館。プラネタリウムの上映時間に遅れる。次の上映までは1時間半。人の善意に対しての感謝の心、老人への敬いいたわりの気持ち、車椅子ユーザーになるということは、人として大切にすべきいろんなものまで危うくなるということなのか。